オンプレミスからIaaSまで、徹底した顧客目線で
課題解決するのがKYOSOです

KYOSOは20年以上にわたり、コベルコシステム様のパートナー企業として、大手製造業を中心とした同社の顧客企業の業務システム・構築・運用を支えてきました。本記事では、長年の協業におけるKYOSOの役割や、パートナー企業としての評価などについてお聞きしたインタビューをご紹介します。
コベルコシステム株式会社

100年以上の歴史を持つ株式会社神戸製鋼所(以下、神戸製鋼)の情報システム部門が分社・統合し、1987年に設立。2002年に日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)の資本参加を受け、外販事業の強化、拡大を続けています。 神戸製鋼の「ものづくりや品質へのこだわり」と日本IBMの「優れたITノウハウ」を融合し、ITレイヤー全体の構想計画、設計、開発、保守運用まで、価値の高いサービスをシームレスに提供。ITを通じて、様々な業種のお客様の多様なニーズに応え、企業の挑戦と成長を支えています。

中央:ICT本部 第2ソリューション部 部長 藤村 康雄 様
右 :ICT本部 第3ソリューション部 部長 藤村 貴志 様
2002年からの協業、信頼でつながる
アライアンスパートナー
1 コベルコシステム様のICT本部の業務内容について教えてください。

山田 毅 様:
当社は、製造業における豊富な実績と多様なITノウハウを強みとしており、製造業のお客様が多くを占めています。同時に、神戸製鋼グループ以外のお客様が全体の約6割と、様々な業界のニーズに応える体制も整えています。
私たちICT本部は、クラウド・オンプレミスを問わず、パソコンからメインフレームまで幅広いインフラ(ITシステム基盤)領域でのトータルソリューションを提供しています。DX推進の足かせとなる人材不足や業務範囲の拡大といった課題に対しても、ITアウトソーシングサービスを通じて“守りのIT”から“攻めのIT”への転換を支援しています。
組織としては、第2ソリューション部はインフラ構築を、第3ソリューション部がインフラ運用・保守を主に担い、両部門が連携して構築から運用・保守まで一貫して対応し、安定したシステム運用を実現しています。
2 KYOSOはパートナー企業として、第2ソリューション部・第3ソリューション部の皆様と様々な案件でご一緒していますね。
藤村 康雄 様:
私とKYOSOさんとのお付き合いは、現場のシステムエンジニアだった2008年頃からです。新規プロジェクトの要件定義から構築、運用への引き継ぎまで一貫してご支援いただいています。最近の事例では、オンプレミスとクラウドを組み合わせたハイブリッド環境のインフラ構築や、ハウジングからクラウドへのインフラ移行支援などがありますね。
藤村 貴志 様:
製造業の24時間365日稼働し続けるシステムの運用・保守など、様々な現場で頼りにしています。お客様先への常駐とリモートワークのハイブリッド対応など複雑な運用案件も多いのですが、KYOSOさんには、ニーズに合わせて柔軟に対応いただいています。
共に支え合い、成長する関係へ──価値観に
共感できることがアライアンスの優先事項
3 コベルコシステム様が大事にされている価値観を教えてください。
山田 毅 様:
当社は、2025年4月に存在意義(パーパス)を発表しました。

すべての人を大切に、
一歩先行く技術と 作り上げる力で、
一人ひとりの挑戦と成長を支え、
実りある明日を築きます。
このパーパスには、長年私たちが大切にしてきた価値観が改めて言語化されています。若手社員を中心とした社内プロジェクトで導き出したものですが、私自身、初めて目にしたときに「まさに自分が思ってきたことだ」と感じました。人を大切にし、時に泥臭くとも、最後まであきらめずにやり遂げる。そうした姿勢が、私たちの仕事の根幹であり、これからも変わらない思いです。
KYOSOさんをはじめとするパートナー企業の皆さまとも、こうした思いのもと、共に成長し支える関係でありたいと考えています。変化の激しい環境ですが、若手の育成、新領域への挑戦など様々な場面で互いに支え合い、アライアンスを築いていきたいと思っています。KYOSOさんとは、まさにそのような信頼関係があると感じておりますので、同じ目線で向き合える心強いパートナーとして、末永くお付き合いしていきたいと願っています。
幅広い技術と的確な対応、安定した組織体制でお客様に寄り添ってくれる
4 KYOSOへの率直な評価をお聞かせください。

藤村 康雄 様:
ベースの技術領域や業務姿勢が似ており、一体感を持ってプロジェクトを推進できます。最近はクラウドが主流ですが、KYOSOさんは当社同様にオンプレミス環境での知見も豊富なので、全体構成を踏まえて対応していただけるのもありがたいです。特に製造業のお客様はインフラ変更には非常に慎重で、ミスを絶対に避けたいという思いをお持ちです。KYOSOさんは、技術的な裏付けを持ってそのようなニーズに丁寧に向き合ってくださいます。
具体的な例として、VMWareを用いた仮想基盤の構築、VMWareからAWSやAzureなどのクラウド環境へのリフト&シフト、Azure上でのOracle LinuxベースのIaaS環境の構築およびAzure Site Recoveryによる災害対策環境の整備、データセンター移転に伴うRed Hat Enterprise Linux上での新たなOracle基盤の構築とデータ移行など、幅広い技術が必要な案件に対応していただいています。
AWSやAzureなどを扱える会社は数多くありますが、オンプレミス含めた多様なインフラ構築経験を持つ会社は多くありません。KYOSOさんは、若手からベテランまで新しい技術への取り組みが前向きですし、新技術について相談すると「自社でも検証してみます」と、すぐ動いてくださいます。当社と感覚が近くベースが共通しているからこそ、一緒に技術的な判断をしながら進めていけると感じています。

藤村 貴志 様:
お客様の事業を支えるインフラ運用・保守を担っていただいています。運用・保守では、監視・バックアップ・障害対応など多様な技術が求められますが、新技術の導入も含めて一緒に成長していけるパートナーだと感じています。
当社のお客様の多くを占める製造業の現場ではインフラへの要求も非常に高く、技術だけでなく柔軟な調整力や粘り強い実行力も欠かせません。製造業に多い24時間365日の運用体制では、交代要員の確保などチーム体制しての安定感も重要です。KYOSOさんは、難易度の高いお客様の案件で責任あるポジションをチーム単位で担当、お客様環境のルールや手順書、コンプライアンスなど基本事項を確実に守り、当たり前のこととして実行してくださいます。
インフラ運用では、特に障害が発生すると早急に解決しなければいけません。一次対応の後に抜本的に見直すこともあるなど、臨機応変さも必須です。KYOSOさんは厳しい状況でも、当社と一丸となって対応していただけます。不測の事態が発生しても、報告・連絡・相談を迅速かつ的確に行なってくださるため安心して任せることができ、お客様への影響も最小限に抑えられています。さらに、お客様環境を深く理解した上で、課題を見極め、最適な解決策を具体的に提案してくださるなど、単なる運用を超えた付加価値を感じています。
特に印象的だったのは、システム障害の際に、責任の所在にとらわれることなく、自部門の視点から障害に向き合い、同様の障害が再発しないよう具体的な対策を講じてくださったことです。影響度が高い障害については24時間体制を構築し、対策後の安定稼働の確認まで柔軟に対応いただきました。
欠員が出たときにも現場任せにせず、会社として追加要員配置の提案をしてくださるなど、組織として迅速なリカバリーに取り組む姿勢もありがたいです。KYOSOさんの内部で対応しきれない場合にはパートナー企業と連携するなど、解決に向けて必ず動いてくださいます。一見当たり前のように思える対応ですが、業界全体で人手不足が深刻化する昨今において、やりきるのは簡単ではありません。それを実行してくれる信頼感があり、「KYOSOさんは“逃げない”パートナーである」と確信を持って業務をお任せしています。
徹底した顧客目線で、納得できる解決へ導くのがKYOSO
お客様の期待を超えるサービスを共につくっていきたい
5 これからのKYOSOへの期待をお聞かせください。
山田 毅 様:
当社の「人を大切にする」という考え方は、親会社である神戸製鋼から引き継いできたものです。トラブルがあっても人を責めず、設計やプロセス、体制など根本原因から見直す、そうした製造業ならではの姿勢が、良い“ものづくり”や“現場づくり”につながると考えています。KYOSOさんも、私たちと価値観を共有していると感じており、特に課題解決においては、私たちが納得できるレベルまで責任感を持って粘り強くやり遂げてくださるので、頼りになります。影響度の大きい案件や難易度の高い顧客などへの対応も素晴らしく、「どんなときも“逃げない”のがKYOSOさん」だと、社内でもよく話しています。

日本全体で人材不足が進むなか、パートナー企業との協業強化により、必要な人材を確保し、大きな機会を創出していきたいと考えています。技術教育や若手育成制度など当社の充実した環境を、パートナー企業に提供するなど、一緒に成長していけるよう、さらに連携を深めていきたいです。幅広い技術に加え、徹底した顧客目線で仕事をやり抜くKYOSOさんと、長く信頼し合える関係を続けていければと思っています。

コベルコシステム株式会社(右から)
ICT本部 第3ソリューション部 部長 藤村 貴志 様
ICT本部 第2ソリューション部 部長 藤村 康雄 様
執行役員 ICT本部 本部長 山田 毅 様
株式会社KYOSO(左から)
インフラソリューション事業部 IAグループ長 熊野 祐也
インフラソリューション事業部 IEグループ長 古田 栄治
執行役員 インフラソリューション事業部 事業部長 西 洋一
取材日:2025年4月23日
取材を終えて
人を大切にし、仕事に真摯に向き合う御社の姿勢は、私たちにとって目指すべき姿です。創業から50年以上、京都を拠点に製造業のお客様を中心にITの現場で実績を積んできたKYOSOとしても、共通する考え方が自然と根づいていることを改めて実感しました。新技術への挑戦など、成長に向けた取り組みをご一緒できることにも感謝しています。これからも信頼に応えられるよう、誠実に取り組んでまいります。本日はありがとうございました。
株式会社KYOSO 執行役員 西 洋一